研究ハードウェア・推論 🇺🇸 27.07.2026 17:02

Mistral AIエンジニア、BPFtraceを用いてvLLMのメモリリークの真の原因を特定

MistralMistral
Mistral AIのエンジニアは、Mistral Medium 3.1を使用した分離型サービング中に発生したvLLMのメモリリークを調査しました。Pythonツール、Heaptrack、BPFtraceを用いた結果、リークはglibcのシステムコールラッパーを介した直接のmmap呼び出しによるものであり、ヒープ割り当てが原因ではないことが判明しました。
Mistral AIのチームは、フロンティアモデル「Mistral Medium 3.1」を用いた分離型サービングのプレプロダクションテスト中に、vLLMで疑わしいメモリリークを調査しました。このリークは、特定の条件下、すなわちvLLM、Mistral Medium 3.1、グラフコンパイルを有効にし、NIXLを使用したプリフィル/デコード分離設定のデコード側でのみ、システムメモリが毎分400 MBずつ着実に増加するという形で現れました。MemrayやGuppy 3のような初期のPythonツールではリークは検出されず、HeaptrackではピークRSSの不一致のみが明らかになりました。pmapを使用して/proc/<pid>/mapsを監視したところ、アドレスが変化する匿名メモリマッピングの増加が観察され、これはmremapまたは繰り返しのmmap/munmapサイクルの特徴です。正確な原因を特定するために、BPFtraceを使用してシステムコールをトレースしたところ、割り当てがglibcのsyscallラッパー(syscall+29)を介した直接のmmap呼び出しによって行われていることが判明しました。これにより、リークがヒープ管理の外部で発生しており、特定には低レベルのトレースが必要であることが示されました。
出典: Mistral AI — 原文
関連記事 ↓
新着ニュース